あらすじ/作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介】 この本は,建築にかかわる環境の基礎を学び,これからみなさんが関わっていく建築が環境とうまく付き合っていけるようになることを願って執筆しました.皆さんが日々利用し,これからは提供していく側になっていく建築とその環境の捉え方を知ることで,実際に建築を見たり,体感したりするときに新たな体験をできるようになって欲しいと考えています.この本で学習した知識を基にして,身の回りの建築とその環境を観察し,どのようにして建築環境が調整されているのかを考えていきましょう.皆さんがより良い建築環境の創り手になることにつながれば筆者らの意図は達成されます. 本書は,建築系の大学での建築環境工学の教科書としての利用を想定して執筆しました. 本文はなるべく難しい表現は避け,各頁には本文に関わる補足説明を脚注として掲載し,すぐに参照できるようにしています.空いているスペースにメモ欄としてどんどん書き込みをしていって下さい.また,たくさんのイラストを用いることで,内容を直感的に理解でき,やわらかく建築の環境を学習していけるようにしました.しっかりと学習していただきたい内容には“ポイントくん” による指示もしています. 建築環境工学は建築の設計に活用されるものです.積極的に環境を考慮した設計事例やトピックスも掲載しています.環境に興味をもち,より深く学習していきたいと思われた皆さんには,各章末に参考となる専門書や文献の紹介をしています.本書が建築の環境を学ぶ基礎となり,専門書への橋渡しとなることを願っています.【著者紹介】小松 義典(こまつ よしのり)名古屋工業大学大学院 准教授渡邊 慎一(わたなべ しんいち)大同大学 教授・副学長石井 仁(いしい じん)名城大学 教授岡本 洋輔(おかもと ようすけ)大同大学 准教授石松 丈佳(いしまつ たけよし)名古屋工業大学大学院 教授【目次】はじめに1章 パッシブデザイン1.1 建築と環境1.2 パッシブデザインとアクティブデザイン1.3 建築のエンベロープ1.4 環境を理解する1.5 環境とデザイン建築家に聞く,環境と建築デザイン演習問題2章 熱環境2.1 熱の基礎2.2 熱と建築2.3 太陽の運行と日射遮蔽2.4 暑さ寒さと人間トピック1トピック 2設計事例演習問題3章 空気環境3.1 湿り空気3.2 結露とその防止3.3 空気質3.4 換気・通風設計事例トピック演習問題4章 光環境4.1 光の基礎4.2 明視照明 4.3 昼光照明 4.4 電灯照明4.5 光の分布と方向性4.6 照明計画 4.7 照明計画と照明シミュレーション照明デザイナーに聞く,光環境と照明デザイン 4.8 建築の色彩演習問題5章 音環境5.1 音の基本的性質 5.2 聴覚5.3 騒音制御 5.4 室内音響設計事例トピックス演習問題索引