改訂新版 読んで学ぶ交通工学・交通計画
あらすじ/作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介】 本書は、これから「交通工学」や「交通計画」を専門的に学ぼうとする学生に、「身近な交通」からの橋渡しをすることを目指して書かれました。ここで書いてあることを「読んで学んで」頂ければ、講義で学ぶことの意味や意義が理解できるように、入門的な内容をさらにかみ砕いて記述したつもりです。 また、現今、交通分野が大きな変革を遂げつつあり、ICTの急激な進展に伴い、ビッグデータの活用など、交通調査の内容や手法がすでに大きく変貌しました。そのことはまた、交通計画自体の変革ももたらしています。交通工学の分野においても、平面交差点の計画設計手法や生活道路対策など、著しい進展が見られた分野がいくつも存在します。さらに、歩行者や自転車の扱いをはじめとする、「人中心」のみちづくりの方向性が完全に定着するに至っています。 今回の改訂ではこれらを踏まえ、執筆陣に新たに若手に加わってもらい、世の中の動きに敏感に対応するように努めたつもりです。できるだけ多くの方にお読みいただき、ご批判を仰ぎたく思う次第です。【著者紹介】編:久保田 尚(くぼた ひさし)1958年横浜市生まれ。1988年東京大学大学院工学系研究科都市工学博士課程修了。工学博士。同年より埼玉大学助手。同専任講師,助教授を経て,2005年4月より埼玉大学教授。専門は地区交通計画,都市交通計画。編:大口 敬(おおぐち たかし)1964年三鷹市生まれ。1993年東京大学工学部土木工学科博士課程修了。博士(工学)。同年より株式会社日産自動車交通研究所勤務。1995年東京都立大学講師,助教授,首都大学東京(大学改組)准教授,教授を経て,2011年4月より東京大学教授。専門は道路工学・交通工学。編:髙橋 勝美(たかはし かつみ)1968年石巻市生まれ。1993年東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程修了。同年より㈶計量計画研究所研究員。2011年同研究部次長。2012年より仙台市役所勤務。2007年から2013年まで東京大学まちづくり大学院特別講師。2009年東京大学工学部非常勤講師。技術士(総合技術監理部門,建設部門)。専門は都市交通計画。【目次】1章 序章 1.1 交通工学・交通計画の役割と本書の狙い 1.2 わが国の交通2章 交通の流れを円滑にする 2.1 交通現象の捉え方 2.2 交通渋滞 2.3 道路の交通容量と交通渋滞対策 2.4 平面交差点の交通容量と制御 2.5 情報通信技術と交通運用3章 将来の交通需要を予測して計画を立てる 3.1 交通計画の策定手順 3.2 将来予測のための交通調査 3.3 交通需要予測の方法 3.4 これからの時代の交通計画4章 将来予測に基づいて道路を計画し設計する 4.1 道路計画の基本 4.2 将来交通需要予測と道路計画プロセス 4.3 計画の決定 4.4 道路の設計 4.5 歩行者・自転車等の空間設計 4.6 都市街路の設計5章 道路交通を安全にする 5.1 わが国の交通安全 5.2 交通リスクの捉え方 5.3 人と車の共存─生活道路の交通安全対策と地区交通計画 5.4 交通事故ゼロへ向けた取り組み6章 まちづくりへの貢献 6.1 まちづくりと交通 6.2 交通シミュレーションと社会実験─交通まちづくりと合意形成 6.3 開発に伴う交通への影響評価と対策 6.4 歩行者・自転車を重視した交通体系 6.5 中心市街地の総合的な交通まちづくり 6.6 都市の構造と都市交通計画