あらすじ/作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介】 生態学の学問的地平は限りなく広く,また個々の研究者の専門領域は非常に狭い。本書は広領域の概論でも一領域の深掘りでもなく,ある視点から選択した学問領域に横串を通すように話題を構成した。その視点とは,持続可能社会の要件である「自然共生」である。このため,本書の著者として生態学の狭領域のスペシャリストではなく,工学を中心に,広く自然と人間社会の実質的問題に取り組む研究者を選んだ。 本書の前半では,およそ高等学校の学習指導要領に現れるような基礎学理を概説している。ただし工学系学生の興味と理解を助けるため,数理的表現なども取り入れた。後半は「生態系サービス」をキーワードとして,自然と人間社会の関係と課題を提示し,工学だけでないさまざまな課題解決へのアプローチを示している。限られた紙数で,それぞれの課題を掘り下げることはできない。本書を手掛かりに,自発的,発展的に学習をし,理解を深めてほしい。(「まえがき」より抜粋)【著者紹介】町村 尚(まちむら たかし)大阪大学大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻 准教授惣田 訓(そうだ さとし)立命館大学理工学部 環境システム工学科 教授露崎 史朗(つゆざき しろう)北海道大学大学院地球環境科学研究院・統合環境科学部門 教授西田 修三(にしだ しゅうぞう)大阪大学大学院工学研究科 地球総合工学専攻 教授大場 真(おおば まこと)国立研究開発法人国立環境研究所 福島支部 主任研究員岸本 亨(きしもと とおる)つくば国際大学医療保健学部 教授齊藤 修(さいとう おさむ)国際連合大学 サステイナビリティ高等研究所 学術研究官吉田 謙太郎(よしだ けんたろう)長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 環境科学領域 教授林 希一郎(はやし きいちろう)名古屋大学未来材料・システム研究所 教授Philip Gibbons(フィリップ ギボンズ)Associate Professor,Fenner School of Environment and Society,The Australian National University松井 孝典(まつい たかのり)大阪大学大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻 助教【目次】まえがき第1章 生物と地球の共進化とバイオーム第2章 生物生産と食物連鎖 第3章 生態系物質循環第4章 個体群と群集第5章 生態系のダイナミクス第6章 河川流域と沿岸海域の生態系第7章 生態系情報学第8章 生態系と人間社会の軋轢第9章 生態系と生物多様性のアセスメント第10章 気候変動と生態系第11章 生物資源第12章 生態系サービスの意義・現状・将来第13章 生態系サービスの経済評価第14章 生物多様性オフセットとバンキング第15章 人類生態学