西武信用金庫はお客さまを絶対的に支援する
あらすじ/作品情報
不況下にもかかわらず飛躍的な成長を続けている地域金融機関がある。東京都区下、西東京を営業拠点としている西武信用金庫である。落合寛司氏が2011年、理事長に就任すると数々の施策を打ち出してきた。その代表的なアイデアが「一律年齢による定年廃止」である。自他社で定年になった60歳、50代社員を有効活用し、融資先の経営課題解決に取り組んでいる。落合氏は、理事長としての業務に加え安倍政権の政策コメンテーターも務めるなど政財界での活動や、地域活動も精力的にこなしている。大学教授で会計士・会計戦略コンサルタントのプロが落合理事長にせまり、独創的な「逆転の経営」ノウハウ・成功の源を、また未来社会を見つめた「相互扶助の精神」を分析・解説する。■目次●第1章 就任前後10年間のグラフからわかる! 西武信用金庫のお客さまのすごさ・「営業成績」の推移を見る・「貸出金」の推移を見る ・「預金残高」の推移を見る・「不良債権比率」の推移を分析するほか●第2章 プロ経営者としての落合寛司誕生の原点・担当融資先が倒産!・中小企業診断士取得を目標に●第3章 「年齢による定年制度の廃止」がもつ意味を考える・一律年齢による定年制を廃止する・定年制に代わる制度を新設 ・定年制廃止で仕事の質が上がる・「働く」と定年制とを見事に調和ほか・COLUMN 落合理事長の知られざる素顔1●第4章 人事考課の快・一人当たりの人件費は年々減少・中途採用はFA・公募制度で「やる気」を引き出す・一芸で理事・役員ほかCOLUMN 落合理事長の知られざる素顔2●第5章 西武信用金庫お客さま支援センター(総合コンサルバンク)への道・「外部の力」を活用する・事業内容は「3+1」の支援 ・とにかく融資先を倒産させない・後継者育成支援に徹する ほか●第6章 落合寛司の経営哲学・人がすべて / ポジティブで臨む・自己責任で物事を判断する・心の化粧を大切に・「タテ型」「ヨコ型」の説明力・説明責任・人の輪のネットワーク化は重要・逆転(ひらめき)の発想で柔軟に対応ほか●本書のまとめ発展の原点――立川南口支店長時代に総合バンキングの原型を思いつく今後の目標――地域金融機関として、新しい事業を創造する少子高齢化時代での体質改善――変革期における3つの施策 ほか■著者 碓氷悟史