極限大地

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あらすじ/作品情報

人間は、人跡未踏の大自然に身をおいたときに、どのような行動をとるのか。氷壁とフィヨルドの海岸に囲まれたグリーンランドで、地質学者は、何を見、何を感じたのか。地球科学とネイチャーライティングを合体させて最高のノンフィクションとたたえられたジョンバロウズ賞受賞作。[原著書評より抜粋]美しい文学的文章には……真摯な内省と科学的知識の裏付けがある。『極限大地』に登場するのは、ほぼ前人未踏の大昔の世界だ。いまや地球の変化は加速する一方だが、太古の時代の神秘がここには未だに残されている。本書は文学、科学、哲学、詩のすべての要素において、ネイチャーライティングの傑作の資質を備えている。ごく繊細なタッチによって、美と学問が稀に見るほど絶妙に組み合わされている。――ジョン・バロウズ賞審査員評著者は知覚の性質と人間の精神について熟考したうえで、グリーンランドの構造のドラマチックな物理的特徴を描写しながら、長期にわたる遠征で体験したスリリングな冒険を回想している。――サイエンティフィック・アメリカン誌陸地と北極海の境界がぼやけ、凍るように冷たく澄みきった海が広がり、その鏡のように滑らかな表面を流氷が漂い、静寂が支配する場所を、著者は見事に再現した……太古に関するこのストーリーの視点には、ただただ驚かされる……グリーンランド東部について著者が抱いた鮮烈な印象からは、サイエンスライターのほとんどとは無縁な試みに取り組んでいることがわかる。すなわち、自らの快適な空間という領域にとどまらず、未知の領域にまで足を踏み入れている。――ネイチャー誌

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